レーザー治療のご案内
1. 怖い、痛そう、を塗り変える
痛くない?
レーザーだから、大丈夫。
歯医者は怖い、痛い、というイメージから治療を嫌がるのは、何もお子さんに限った話ではありません。あるいは麻酔が苦手だったり、体質的に合わない方もいらっしゃいます。当院のレーザー治療はそんな方にこそ、ぜひ知っていただきたいのです。
21世紀における日本の歯科治療は、インプラント、デジタル、レーザーと言われています。当院の院長は1990年からレーザー治療に携わってきました。歯科レーザーに画期的な転機が訪れたのは1996年です。それ以前の歯科レーザーでは、治療効果を優先し「痛み」の軽減を軽視する傾向がありました。しかしこの年に「Er:YAG( エルビウム・ヤグ )レーザー」が登場したことで、虫歯治療における「無痛治療」への道が拓かれました。
エルビウム・ヤグ・レーザーはまさに「人に優しい」レーザーです。当院ではこれをいち早く導入し、以来、患者さんにストレスの少ない治療をお受けいただけますよう努めています。
痛いのをガマンしなければ治療は受けられない。痛いのが嫌だから歯医者には行かない。…そうした状況を一つずつなくしていきたい、と当院では考えています。
虫歯かな? 治療は痛い?
…と、お悩みの際は、ぜひ当院までお気軽にご相談下さい。
2. 知ってほしい、エルビウム・ヤグ・レーザーの特徴
レーザーで虫歯治療
現在、虫歯治療に使用できるレーザーはエルビウム・ヤグ・レーザーだけです。その特徴はたくさんありますが、中でも…
- 歯を削る音や振動が( ほとんど )しない
- 麻酔なしで治療できる
- 痛みや出血が少ない
…は、歯科治療が苦手な方にとっては、まさに朗報です。
嫌な音や振動がない
従来の「ドリル」と違って、レーザーは「光」を使います。そのため、振動や騒音がほとんどありません。( あの「キーン」という嫌な音がしません。)
麻酔なしでも安心
また、「麻酔なし」でも治療が行えるため、麻酔に不安を感じる方や、注射が苦手な方も、安心して治療をお受けいただけます。もちろん、麻酔なしでも痛みを感じることはほとんどありません。
治りが早い
治療中はレーザーによる切開で多少の出血はありますが、治療後は、治療痕の治りが早く、キズ痕の痛みに悩まされることもあまりありません。
その他の特徴として「見た目が同じ色で歯を治療できる」「保険が使える」などもあります。
虫歯治療の他に
エルビウム・ヤグ・レーザーは、次のような治療にも使用されています。
- 歯周病治療
- 歯石除去
- 口内炎、口角炎の治療
- 歯茎の黒ずみ除去
- 歯茎の切開や切除
詳しくはお問い合わせ下さい。
3. レーザーによる「麻酔なし」の虫歯治療例
治療例:5歳女児
治療前
治療後
症例は5歳の女の子です。お母さんにお話を伺ったところ、虫歯で黒くなった歯を本人も気にしていましたが、治療を怖がったため、歯科にかからず薬を塗るだけで済ませていたそうです。ところが幼稚園にあがると、黒い虫歯をからかわれ、それで本人から受診を決意したそうです。
治療に際しては、お母さんにご協力を仰ぎながら、麻酔( 注射 )を使わないこと、レーザー治療ならほとんど痛くないこと、嫌な音もしないこと、等々を本人に伝えました。すると安心した様子で治療に臨んでいただけました。
今までのような器具しかなければ「どうだったろう?」と思えるケースです。
治療例:60歳女性
治療前
治療中
治療後
症例は60歳の女性の方です。お話を伺うと、以前に麻酔で怖い経験をされたそうです。そのため「麻酔なし」の治療をご希望でした。しかし「麻酔なし」では「痛そうで怖い」という不安もお持ちでした。
当院のレーザー治療は、麻酔を使わず、しかも「麻酔なし」でも痛みを感じることはほとんどありません。その旨をお伝えし、ご安心いただいた上で治療に入りました。
尚、写真2枚目は治療中の様子ですが、レーザーは「押し付ける」のではなく「軽く触れる」ように治療を行うため、圧迫感も少なく、嫌な振動もありません。
4. レーザーによる歯周病の治療例
歯周病は慢性疾患( 高血圧や糖尿病と同じ )です。急性の場合はすぐに治りますが、慢性化した場合はどうしても治療に時間がかかってしまいます。治療は診療室で行うものと、ご自宅で行っていただく管理治療と、二段構えで行っていきます。歯周病の治療は、医師・衛生士・患者さんの三位一体で取り組む必要があります。
尚、エルビウム・ヤグ・レーザーは歯周病治療でも保険が効きます。
急性歯周病の治療例:1
赤丸で囲った部分が腫れ、出血しています。
患部にレーザーを照射して1~2週間後の状態です。出血もなく、症状が良くなっています。この後、管理治療に入ります。
急性歯周病の治療例:2
赤丸で囲った部分が急に痛み出した症例です。
犬歯の右上、付け根あたりが腫れ上がっています。
レーザーを照射することで治っていく過程がわかります。
レーザー治療のみで薬は処方せずに済みました。